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舞台は絶海の孤島のハイテク研究所
そこに住み、あらゆる分野で世界に盛名を馳せる大天才「真賀田四季」博士
その彼女に会うために研究所を訪れた、N大工学部助教授「犀川創平」と、その生徒にして超お嬢様の「西之園萌絵」
そんな二人の前に現れたのは、両手両足を切断され、ウェディングドレスを着せられた死体だった!!
…といった感じで話は進んでゆくのであります。(はしょりすぎ
この作品を「近未来モノ」とか「SF作品」という人も居るけど、ここに出てくるハイテク描写は別に未来でもなければ空想科学でもなく、莫大な費用はかかるけど実現可能なレベルのような…というかむしろちょっと古い…
と思ったら、作者のサイトに「この小説に登場するテクノロジィは、1994年くらいのレベルで、けっしてSFではありません。今はもっと進んでいるはずです。」と書いてありました。
言われてみれば、ヴァーチャルマシンの描写がそのくらいのような感じがするかも。
最近は、ヴァーチャルで触覚まで再現できるらしいですからね。
技術の進歩は目覚しいものがあるなぁ…
なんて事を言うと、犀川助教授に「技術が進んだなんて錯覚だ」
とか言われそうだけど(笑
閑話休題
気が付けば話がかなり横道に…
僕ってヤツは文才が無いのか頭が悪いのか(はたまたその両方か?
まあ、いいや。
UNIXだのトロイの木馬だのと、免疫が無い人にはややこしいと感じるかも知れないけど、素直に考えればトリック自体は割りとシンプル。
賛否両論分かれてるようだけど、僕としては充分楽しめました。
ただ、この作品を読む前に、「スカイ・クロラ」シリーズや、その他単発モノをいくつか読んでいるんだけど、そういった作品と比べると、初期作品だけあって、どうしても文章がやや読みにくいというか、洗練されて無い感じが無きにしも非ず。(人のことをまったく言えないくせに何言ってんだか…)
ダッシュを省略してる事以外は、一瞬「違う作者なんじゃ…」と思ってしまうほどに作風が違うし。
この「すべてがFになる」を読んで、「森博嗣苦手」って思ってそれ以降読んでない人も、最近の作品を読めばまた評価は変わるかもしれない。
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