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今日も今日とて天井裏の住人(鼠)が大騒ぎ。
読書にちっとも身が入らん。
そんなわけ(どんなわけ?)で最近、本ばかり読んでおります。
現在読んでいるのは井上ひさし著の『
四千万歩の男』。
「実測による日本地図を製作した人物」でおなじみの
伊能忠敬さんを主人公に据えた、全5巻の長編時代小説です。(現在ようやく3巻の中間w)
正直、上記括弧書きの一文くらいの認識しかなかったんですが、こうして主人公として据えられた本を読んでみると、とても興味深い人物なんですね。
18歳の頃、佐原村の名家で商家の伊能家に婿養子に入るんですが、内情は結構傾きかけ・・・。
そこで忠敬は手腕を発揮して見事伊能家を立て直し、36歳で佐原村の名主になります。
が、しかしその翌年から天明の大飢饉・・・。
そこで忠敬は比較的被害の少ない大阪から米を仕入れ江戸で売り払い利益を上げつつ、打ちこわし対策としてその利益で屑米を仕入れ、農民たちに炊き出しを行います。
ただ「私財を投げ打って村民を救う」みたいな人より、「利益を上げ人も救い、なおかつ救うのにも若干の打算がある」なんて、やり手って感じで好きですね。こういう人。
もちろん、打算のみの人はどうかと思うけどw
ちなみにこの辺りはちらりと出てくるだけで、本筋は、第一次測量行の手前から第二次測量行までが描かれています。
本人の日誌や当時の資料なんかをもとに書いてあるとはいえ、あくまでも小説なので骨子の部分以外は結構大胆な脚色(「あれ、いつの間にか違う本読んでた?」と表紙を見返したくなるほどにw)が加えてありますが。
まぁ、面白いから良いんですけどね。
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