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無職
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19xx年11月30日

年のころ:

四半世紀+2

好きなイロ:

赤、黒、白、オレンジ


好きなモノ:

古道具、胸躍るモノ

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今回の犀川君、憧れの偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」で行われるパーティーにお呼ばれしてウッキウキ!

「よおし!クイズを頑張って解いて博士に気に入られるぞ~!」

はやる気持ちとは裏腹に、タバコを吸わないといつもの実力の半分も発揮できないニコチン中毒の犀川君はいいトコなしです。

「うぅ…、タバコさえ吸えれば…」

なのにまたもや殺人事件が…



…はい、嘘ですごめんなさい(土下座)

犀川君はこんなキャラじゃないから!

まぁ、あらすじ自体は大体こんな感じ

今回もメイントリックは割りと簡単…というか、かなり序盤で分かるように作ってある。

ただ、読者はフィクションとして読んでいるから分かりうるトリックであって、もし現実にこんな建物が存在して、自分がこの立場になったら本当に分かるだろうか…?などと思ったり。

それとこの話、「犀川が会った天王寺博士は本当に天王寺博士なのか?」「最後に出てきた老人は誰なのか?少女は?」といった、いくつか謎を残したまま終わってしまうんだけど、ちゃんと考えれば答えは見つかるそうです。その謎をじっくり考えるのも楽しいかも。

そうそう、作中に出てくる、5つのビリヤードの玉を使って1から21までの数を作るクイズは、どうにか1種類だけ答えを見つけてダウンしました(笑
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 高校時代からの親友、喜多助教授の誘いで、N大学極地環境研究センター(通称:極地研)の低温実験室の見学に訪れた犀川助教授と萌絵だったが…


 はいはい、「S&Mシリーズ」第2弾、「冷たい密室と博士たち」!

…って、このシリーズ名、何か卑猥ですよね!(爆笑
 
前回の孤島の惨劇から、約一年後のお話です。
 たった2年の間に、身の周りで2回も殺人事件が起こるなんて、中々のハイペースですよね(笑
 まぁ、某名探偵コミックとかと比べれば現実的といえば現実的だけど。まあ良いかそんな事は(笑

 実は、この作品が森博嗣の正真正銘処女作品で、前作の「すべてがFになる」は4作目というファンしか知らない驚愕の事実!
 いや、ファンじゃな無くても知ってるか…巻末の解説に書いてあるし。
 まぁ、そんな事は話の筋には関係ないけど、何となく感じる微妙な違和感の理由はそこにあるのかな?と。
き ょ う 妻 が 死 ん だ 。 結 婚 生 活 五 十 七 年 、 幸 せ だ っ た 。

こんなに簡単な日記ははじめてだった。
この日は忘れない。牧師は忘れても、俺が忘れるものか。



久しぶりに本を読みました。
それもかなり久しぶりの海外作品です。

いつものように電車の中で読んでたんですが、不覚にも人前でボロボロないてしまいました。
こういう本は家でじっくり読むもんですね。やっぱり(笑
花粉症の季節でよかった…(笑


大筋は、最愛の妻「コウラ」に先立たれた八十一歳の老人「サム」が、妻と入れ替わるように現れた不思議な白い犬と一緒に余生を過ごし、最期は家族に見守られながら癌でこの世を去るまでの話です。
これだけ書くと何の変哲もない暗い話のようなのですが、不思議なほどに爽やかな読み味。
サムの頑固で…でも真面目で暖かな人柄は、国や人種を越えて好感の持てるものだとおもいます。
世間的には、その道(苗木栽培)の第一人者として、何かあるたびに彼の名前が引き合いに出されるほどの名声を持っているんですが、そんな事を気にもとめない(気付いてない)というのも何となくカッコイイです。

<涙腺ポイント>
サムが、コウラとの思い出を夢に見るシーンが何度も出てくるんですが、直接的な表現をほとんど使わないのに、サムのコウラに対する愛情が痛いほど伝わってきて、それはもうボロボロと涙が溢れてきます。
それに、コウラの人間性…というか、キャラクターもかなり好きです。
少女的というか…天真爛漫と言うか…そんな感じの印象でした。
きっと可愛らしいおばあちゃんだったんでしょうね。

「愛してる」って連呼するだけがアメリカ人じゃないし、差別主義者ばかりが南部じゃないんだな…と、改めて当たり前のことを感じました。

良い本です。
何故彼女が僕に向かって「私を忘れないで」と頼んだのか、その理由も今の僕にはわかる。もちろん直子は知っていたのだ。僕の中で彼女に関する記憶がいつか薄らいでいくであろうということを。だからこそ彼女は僕に向かって訴えかけねばならなかったのだ。「私のことをいつまでも忘れないで。私が存在していたことを覚えておいて」と。
そう考えると僕はたまらなく哀しい。何故なら直子は僕のことを愛してさえいなかったからだ。

実を言うとノルウェイの森は『100パーセントの恋愛小説』という振れこみと、かなりの賛否両論っぷりのせいで何となく敬遠していたんですが、たまたま目に付いたので買ってしまいました。

で、読後の率直な感想。
僕は好きです。僕はね。

多くの村上春樹の作品がそうであるように、世界そのものに死の影がひっそりと寄り添っているような…そんなやや暗めの雰囲気で、面白いだとか感動するとか誰かが幸せになるとか、そういったタイプの話ではないので、「ベストセラー」だとか「人気作家の作品」だといったフィルターを取り除いてしまうと、好き嫌いはハッキリ分かれるとおもいます。
またもや森博嗣の本ですが、今回は
「虚空の黙祷者」「純白の女」「彼女の迷宮」「真夜中の悲鳴」「優しい恋人へ僕から」「ミステリィ対戦の前夜」「誰もいなくなった」「何をするためにきたのか」「悩める刑事」「心の法則」「キシマ先生の静かな生活」
の11編からなる短編集です。

一見して文学的な作品や、幻想的な作品、コメディー調のものなど、一つ一つの作品が全く違った個性を放っているのですが、根底には森博嗣らしい計算されたストーリーや、数学的(?)なユーモアが散りばめられており、一つの話を読み終わっても、次に読み進むのが楽しみな作りになっています。。
ちなみに、イラストレーションは山田章博氏、巻末の解説は、漫画家の萩尾望都先生が筆を執っているので、ファンの方はそれだけで一見の価値があると思います。
森家の愛犬(シェルティー?)の名前が「トーマ」というのは余りにも有名な話(笑